August 11, 2005
●高校野球の原点
我が母校、「大分県立別府青山高校」野球部が、記念すべき甲子園出場を果たした。
別府市内で唯一の甲子園未出場校だっただけに、野球部OBとしての私の感もヒトシオだ。
今回、甲子園に関して、他県で色々とまた不祥事があった。
くしくも13年前の夏、4連続フォアボールを与えた、あの監督(今回の不祥事で辞任)のいたトコロだ。
そのとき、私も同じく高校3年生で野球部を引退したときであった。
そんななか、県立であり、部員全員、別府市出身者で甲子園出場を果たした我が母校。
高校野球の原点を見た。
2005年 夏
新しい歴史が始まった瞬間、私も甲子園にいた
想い出を いっぱい いっぱい ありがとう
甲子園大会 中山成彬文科大臣のあいさつ(平成17年8月6日)
みなさん、おはようございます。第87回全国高等学校野球選手権大会が盛大に挙行されますことを心からお祝いを申し上げます。
今年も又、熱い甲子園の夏が巡って参りました。厳しい練習に耐え、そして各地区の激戦を勝ち抜いてこの甲子園の土を踏んだ選手の皆さんおめでとうございます。そして、君たちを昼夜を分かたず指導していただいた監督、コーチ、また皆さんを温かく見守ってこられた家族をはじめ、地域の皆さん方にも心からお祝い申し上げたいと思います。
皆さん方は今こうして高校球児、憧れの甲子園の土を踏んでおります。皆さん方の力溢れる真剣なプレーはこれからこの甲子園を目指す全国の子供たちの模範となり、また野球を愛する全国の国民の注目の的であります。どうか皆さん方の真剣なプレーが国民の皆さん方に大きな感動を与え、明日への希望となることを心から期待するものであります。
ところで先程、会長も申し上げましたが、本日8月6日は60年前広島に原爆が落とされ、たくさんの方が亡くなった月です。戦争中は4回にわたりこの大会も行われませんでした。皆さん方がこうして野球ができ、そして我々が野球を楽しむことができるのも、これは日本が平和であることを忘れてはならないと思います。
今回は大会直前になって出場校が辞退するという不祥事が発生したことは、大変残念なことでありました。私たちはスポーツを通してフェアプレー精神を学ぶわけであります。これは社会に出てもきちっとルールは守る、弱い人に対する思いやりの気持ちを養うことでもあります。勝つために努力することは大事なことであり、尊いことでありますが、勝つために手段を選ばないということは厳に慎まなければなりません。
この大会は国民的な行事として発展してまいりましたが、今、現実には全国から選手を集めるような、そういった風潮もあるわけでございますが、やはり高校野球の原点に立ち返れば、それぞれの郷土で生まれ育ったその地区の高校の代表として、郷土の代表として出場することが地元の皆さん方が心を合わせて応援することができるわけであり、この大会が国民的な行事として一層発展することになるのではないかと考えております。高校野球関係者の前向きな検討を是非お願い申し上げます。
選手諸君は今こうして野球を通じて、いわば人生の晴れ舞台に立っております。しかし君たちの人生はまだ始まったばかり、これからであります。社会に出るといろんなことが起こる、いろんな困難に直面することも多いと思いますけれども、厳しい練習に耐えた自信と、そしてこの甲子園に出場したという誇りをもって、これからの人生を生き抜いていただきたい、心から期待するものでございます。
最後になりましたが、今大会の開催のためにご尽力いただきました関係者の皆様方に心から敬意を表し、大会が盛大に行われますように心から祈念致します。選手諸君、最後の最後まで、悔いのないように頑張って下さい。健闘を祈ります!
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